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古武雄

嬉野と武雄の境界付近に藤津郡と言う町と言うか村が有ります。

1624年徳川家光の時代に日用雑器として焼かれた陶器がある。

水瓶とか団子鉢とか、当時のどこの家にもあり特別なものではなかった。

土をコネて甕にして低い温度で焼くので割れやすい陶器です。弓野焼と言われてました。

個人的にも2個持ってますが、やはり固くないのでヒビが入ってます。

骨董用語でヒビの事を『にゅー』といいます。

この焼物を『古武雄』と言う領域まで高めた陶芸家がいます。

中島ブルーで有名な人間国宝『中島宏』です。故人になりましたが

彼の古武雄に対する情熱は半端なものではなく、

そのコレクションを見れば狂人的な思い入れがあったのだとわかる。

佐賀県九州陶磁器文化館で2年前に古武雄展が開かれました。

嫌いじゃないので私も見に行きました。コレクションの本も購入しましたよ。

それはそれは情熱以上の執念を感じるコレクションの数々。圧倒されました。

それらはすべて九州陶磁器館に寄付されました。

おそらく今は常設展示になってるかもです?常設展示は里帰り古伊万里があります。

これも見ごたえのある展示物ですので、ぜひ陶磁器館を訪れてほしい。

究極の、あえて弓野焼と言わせてもらう。2年前にスマホで写したものです。

これは団子鉢でしょうかね?しかし団子鉢でこのクオリティーです。ただただすごい。