共働き家族、家づくりのコツ ~住宅コラムvol.15
働き方改革が行われ、男性も女性も働き方が大きく変わってきている昨今。
1980年代と比べると共働き世帯は約2倍に増えています。
忙しく時間に追われ、溜まった家事を週末こなす。
そんな毎日を送っていませんか?
本日は「家事が楽になる家」をテーマにいくつかの方法を紹介させていただきます。
生活家電に頼るなど、家事を楽にする方法はありますが、
せっかく家を建てるなら「家事が楽になる家」を目指しませんか?
家事ラクな家づくりをするには、
無駄な移動をいかにカットするかがポイントとなってきます。
それでは、詳しく見ていきましょう!
洗濯動線
時間がかかって大変な家事といえば洗濯。
洗う→干す→取り込む→たたむ→しまう
洗濯といってもこんなにもステップがあるんです。
では、この面倒なステップが全て繋がった動線の間取りだとどうでしょう。
噛み砕いて言えば、洗濯・部屋干しスペースが一体化したランドリールームとクローゼットが一つに繋がった動線です。
水分を含んだ重たい洗濯物を二階のベランダに運んで、干す。
乾いたらリビングで畳んで、家族一人ひとりの部屋のクローゼットへ直す。
そんな面倒で時間がかかるやり方をする必要がないのです。
更にクローゼットのハンガーパイプを多めにとれば、
干した時と同じのハンガーにかけた状態のまま、収納するだけで洗濯を終えることができます。
これだけでも家事が凄く楽になると思いませんか?
キッチン動線
キッチン仕事をより快適にするためには「家族が家事に参加しやすい環境」をつくることが大切です。
一人以上で作業しても邪魔にならない広めの通路幅や、
左右からキッチンに出入りできるキッチンなど。
キッチンからダイニングまで、そのままスライドできる横並びキッチンもおすすめです。
できた料理をラクに食卓へ運べるので、食事の支度が時短出来て、片付けもスライドするだけ。
更に時短を考える上で、キッチンと水廻りが繋がっているプランは、多くの方が重視しているポイントです。
バタバタと夕飯を作りながら、お風呂の準備をして、
キッチンを片付けながら洗濯機を回して…と大忙しの時間。
それが全て一つの動線上にあると、あっちに行ったり、こっちに行ったりと面倒な移動が不要になるのです。
収納
今回ご紹介したいのは1階に設けるファミリークローゼット(以下ファミクロ)です。
帰宅動線に注目していきます。
まず、帰宅してからの行動を考えてみましょう。
靴を脱ぐ
↓
バッグを置く
↓
アウターを脱ぐ(着替える)
↓
手を洗う
例えばシューズクローゼット→ファミクロへ繋がる間取りにすれば、靴を脱いで、着替えて、手を洗って、リビングへというスムーズな動線が実現します。
毎日使うバックやアウターもファミクロへ収納するように決めていれば、リビングでごちゃごちゃせず、無駄な片付けを防ぐこともできます。
冒頭の洗濯動線でも説明したように、ランドリールームの動線に、このファミクロを設けると家族一人ひとりの部屋をまわってそれぞれのクローゼットにしまう手間も省けます。
お掃除ロボット
余談にはなりますが、家事ラク家電として人気を誇る「お掃除ロボット」
仕事中の時間でも勝手に部屋を掃除してくれるので、共働き家族には重宝される家電です。
活躍しているお家も多いのではないでしょうか?
新築でもお掃除ロボットを取り入れたい方は、是非以下のことも頭に入れておいてください。
01.建具は引き戸を採用する
02.床をフラットにする
03.家具は浮かせて配置する(足ありのソファなど)
04.回遊動線を意識した間取りにする
まとめ
本日は共働きに合う家づくり術をご紹介しました。
勿論、何かと忙しい現代においては共働き世帯ではなくても、時間に余裕がない!家事を楽にしたい!そんな思いをしている方は沢山いらっしゃると思います。
そんな方々にも是非参考にしていただけると嬉しいです。
家事を楽にしたい方にとって良い間取りとは「家事動線」を意識した間取りです。
貴重なおうち時間を自由に使えるように、家事動線の良い間取りを選んで、ストレスフリーの生活を送りましょう。