住宅価格が高騰中!値上がりはいつまで続く?~住宅コラムvol.16
2年以上にわたって続くコロナの影響で、世の中を取り巻く状況はめまぐるしく変化してきました。
この2年間で上昇を続けている戸建住宅の価格は、今後どのように変動するのでしょうか?
「高騰が落ち着いたら」と、マイホームの購入時期をうかがっている方も多いと思います。
マイホーム購入予定時期と価格上昇が重なり、先の見えない不安を抱いている方もかなり多いのではないでしょうか?
なぜ高騰が続いているのか?
戸建住宅の価格が上がる要因はさまざまですが、
大きな要因は様々なショックが起こったことです。
木 ▶輸入木材が手に入りにくいウッドショック
鉄 ▶鉄の価格が高騰しているアイアンショック
原油▶原油の需要増加によるオイルショック
このように住宅をつくるうえで欠かせない木材・鉄・原油の全てがダメージを受けたことにより、建築資材や住宅設備の価格が上昇し、結果的に建築費用が値上がりしてしまったのです。
建築材料費を細かく見ていくと、原材料価格が2倍以上高騰している素材もあります。
ウッドショックとは?
こちらの記事を参考にしてください。
アイアン(メタル)ショックとは?
簡単に言うと鉄の価格が高騰する現象の事です。
コロナウイルスの影響で鉄の価格は2020年4月に、1トン当たり1万8,500円程度まで下落しました。
しかし2021年に入り、中国がコロナ問題を克服すると一気に景気が戻り、それに比例して鉄の需要も高くなり価格は急上昇。
2021年10月には鉄の価格は1トン当たり5万6,300円台を超えました。
つまりわずか1年半という短い時間で、約3倍まで跳ね上がった事になります。
これがまさにアイアンショックです。
第3次オイルショック?
原油の先物価格が大幅に上昇する原油高騰。
新型コロナからの需要回復、ロシアによるウクライナ侵攻など、いくつもの要因が重なっています。
原油高騰による影響は、ガソリン価格の上昇や電気料金の値上げだけにとどまりません。
ロシア以外の産油国にも増産の余裕はなく、原油高がいつまで続くか現時点で見通すことはできないと言われています。
更に最近は円安が急加速しているため、外国から輸入する資材・資源価格は、大きく値上がりしてしまいます。
建築資材の多くを輸入に頼っている日本にとって厳しい状況が続いているのです。
今、住宅を取得すべきか
資材高騰や世界的なインフレ傾向や利上げの状況を踏まえると、一番心配なのは「いま家を建てても大丈夫なのか」ということではないでしょうか?
結論から申し上げると、月々の返済が計画的に行えるのであれば住宅購入を検討して良いと思います。
この状況がいつまで続くかなど現時点では見通しが立っていないため、住宅の価格高騰よりも自己資金や返済プラン、家族のライフイベントから住宅を建てるタイミングを検討してみてください。
価格の様子を見ているうちに、家を建てるタイミングを逃してしまうのは避けたいものです。
最後に
市場価格を意識し過ぎることは避けて、理想のお家や土地が見つかったらぜひ分譲地に足を運んでみてくださいね。
結婚、出産、お子様の進学時期などもよく考えて、前向きに家づくりを進めて行ってください。